鳳凰美田 髭判 純米大吟醸 無濾過本生 亀粋
亀の尾で造った酒は柔らかな味わいに仕上がるのに対し、「亀粋」で仕込む酒は迫力満点の味わいに仕上がると言われています。
果実のような香り、柔らかな膨らみのある味わい、滑らかな喉越し、甘味と辛味が交差する余韻。斬新でありながら鳳凰美田ならではの味わいです。蔵元が自信満々で世に送るこの至福の露に、いったいどこまで走り続ける蔵元なのかと驚かされます。
美味しい酒は場を和やかにしてくれます。酒のあるシチュエーションには欠かせない酒です。
進化を遂げ続ける栃木の酒、「鳳凰美田・小林酒造」。何年か前には廃業も考えたという本当に小さな蔵元ですが、ここ数年、目を見張る酒質向上とその安定性で全国屈指の呼び声高いトップブランドに躍進しています。
1872(明治5)年に創業。蔵は日光連山の豊富な伏流水に恵まれ、良質な米の産地である、かつて美田(みた)村と呼ばれた地にあります。酒名はこの地名に由来。蔵の周辺ではいたる所に井戸があり、良質の水が豊富であることを物語っています。
酒は東京農大を卒業後に国税庁醸造試験場で2年間の研修を経て蔵に戻った5代目・小林正樹専務と、醸造試験場の元講師でもある奥様、名人といわれる県内唯一の秋田流山内杜氏・藤田杜氏、そして精鋭の蔵人が心血注ぎ、丁寧に醸しています。驚くことに全量が吟醸造りです。
使用する水はカルシウムとマグネシウムを適度に含んだ中硬水と、化学的な処理をせずに生成した軟水を併用。中硬水だけでは発酵が速く進むため、軟水を併用することにより発酵を遅らせ、理想に近い吟醸酒造りを実現しています。
特筆したいのは低温発酵には欠かすことのできない細かな温度調節が可能なタンク、いわゆるサーマルタンクの多さ。600kg~800kgのサイズ、その数なんと20本以上。他の蔵なら1~2本というのが通常ではないでしょうか。そして、「鳳凰美田」の酒の搾り方は舟絞り、又はしずく絞りのみ。しかも、全てが完全手作業です。
このように、全てにこだわり抜いて醸される酒は全般に、豊かな香りと旨味を持ち、飲み口優しく、後味のすっきりしたお酒に仕上がっています。最近では吟醸酒ベースの梅酒や、あんず・桃・いちご等を使ったリキュール等、新たにチャレンジしたお酒も大好評を得ています。今宵の一献は、【 今、いちばん輝いている酒「鳳凰美田」】に決まりです!
口の中で味わいがグラデーションを奏でる
鳳凰美田 碧判 純米吟醸原酒 無濾過本生 1,800ml
「碧」とは…あおい、みどり深い青色、青緑色。
まず、ラベルが超イカしてる。深い碧色から淡い碧色へのグラデーション。そこに銀メタで「鳳凰美田」のロゴ。ケバさがなく落ち着き感があるのに主張を感じる。カッコイイ~。
原酒ですのでアルコール度数は17%と少し高め。
で、お味は・・・?
鳳凰美田特有のマスカット系のフルーティな香り。華やかさを持っているのに柔らかさを感じます。厚みのあるコクを楽しめるのに飲み口も柔らかい。ダイレクトに伝わる碧色の味わいが口の中でグラデーションしていきます。そこに、いぶし銀の鳳凰美田が浮き立ってくる・・・。まるでこの酒のラベルのように・・・。そんなイメージのお酒です。
解り辛くて申し訳ございません(^_^;)
【 クール便 】