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【冨田・田中農場・諏訪泉】鳥取県・諏訪酒造
蔵元HP
蔵元名から長野県・諏訪市の蔵元だろうと想われる方も多いようですが、鳥取県にある蔵元です。創業は1859年。年間出荷量は約1100石。蔵のある智頭町は鳥取砂丘へ砂を運んだ千代川(せんだいがわ)の源流近くに位置し、古くから良質の杉材を産出する林業の町として知られています。同蔵ではこの千代川の伏流水を汲み上げ、仕込みはもちろん、洗瓶にまで使用しています。蔵内のタンクに貯められたこの水を見ると、一切手を加えていないにも関わらず、鮮やかなコバルトブルーの色合いに驚かされます。本当に綺麗な水の証なのでしょうね。そしてこの水は水質全硬度2程度の超軟水です。拍子抜けするほどに無味無臭、非常に柔らかな口当たりをしています。
《酒造りは農業だ》を実践し、醸し出す日本酒全量が純米酒というこだわり。そして、そのほとんどを蔵内にて2年以上熟成させてから出荷。【燗で旨い純米酒】といえば同蔵の酒!と自信を持って言える、山陰地方を代表する蔵元です。
亡き兄の意志を継いで米作りから酒造りにまで挑戦していく酒蔵の若い娘さんを主人公にした漫画『夏子の酒』(講談社全12巻)のなかでも幾度と登場する蔵元でもあります。1994年には、和久井映見さん、中井貴一さん、萩原聖人さん、松下由樹さんらが出演し、TVドラマ化もされたので、『夏子の酒』を知っている方も多いのでは? 原作者の尾瀬あきらさんも取材などを含めて幾度となく蔵に訪れたそうです。前杜氏の鳴川善三氏が尾瀬さんに話された《天のない酒造り》という名言は、漫画『夏子の酒』の最終回で使用されました。当店にも鳴川前杜氏直筆による《天のない酒造り》と書かれた色紙を額に入れ、飾ってありますので是非ご覧下さいませ。
その名門蔵元が醸す代表銘柄は『諏訪泉』。他に『鵬』『満天星』等、人気のお酒がイッパイ。『冨田』『田中農場』は限定流通となっております。
そして、当店がこの諏訪酒造に関して、いちばんにお伝えしたい事。それは、お酒が旨いのはもちろんですが、何といっても人がとってもあったかい事。社長を始め、営業の櫛田さん、蔵人の皆さん、そして酒の原料となるお米を造る冨田さんや田中さんまで、全くギスギスしていなく、とても優しくてイイ人ばかり。
そんなHOTな方々の手が携わり、美味しく醸し出される諏訪酒造の美酒、是非ご賞味下さいませ。『燗で旨い純米酒』ですが、もちろん冷やでも美味しくいただけますよ。
店頭にて、「夏子の酒・全巻」無料貸し出しOKです。お気軽にお申し付けくださいませ。
諏訪酒造のお酒・注意書き(蔵元HPより)
①諏訪泉のお酒は山吹色です。(自然な着色があります)
お酒はもともと山吹色と呼ばれる色があります。その色は麹からくるもの。しぼりたてのお酒はごくわずかですが、熟成を経るに従い着色してきます。(諏訪泉では純米酒には熟成が不可欠と考えております。)市販の日本酒の中には、まったくの無色透明なものもありますが、脱色の操作(活性炭を使用したろ過)を施したものがほとんどです。諏訪泉では、自然な旨みを残すことを心がけ、活性炭素を使用したろ過を最小限にとどめています。そのため、お酒は山吹色をしております。自然な旨みのために自然な山吹色、安心してお飲みください。
②純米酒には賞味期限がありません。
酒税法により日本酒には、製造年月の表示が義務付けられております。製造年月とは、瓶詰めした年月のこと。(10年前に醸造してタンクに貯蔵していた古酒も製造年月では、今の日付がつくことになります。)なぜ日本酒には賞味期限表示が無いかというと、適正な保管をすれば古くなっても飲めなくなることはないからです。実は、古くなると熟成して美味しくなるお酒もたくさんあります。ですので、新しいお酒が好きな方は早く飲んでいただく、熟成したお酒が好きな方はゆっくり貯蔵して飲んでいただければと思います。適正な保管ですが、生酒ではない通常の商品でしたら日光の当らないちょっと涼しい場所に置いていただければ十分です。美味しい自家熟成酒にもなります。
③美味しい純米酒には熟成が不可欠です。
冬に醸造したお酒は、春先に火入れ(低温殺菌)をしてタンクに貯蔵します。暑い夏をちょっと涼しい蔵で過ごして、そして秋を迎え一部のお酒は「ひやおろし」として出荷されます。この暑い夏を過ごすこと、時間をかけることで純米酒は熟成していきます。理想の熟成の目安は、二つの夏を超えること。諏訪泉の定番酒はどのお酒も二夏越えを目指して熟成させております。熟成により、新酒の荒々しさがなくなり、口当たり優しい、旨みのある純米酒になります。