【相良兵六】 鹿児島県・相良酒造


芋焼酎一筋、280有余年・・・【相良兵六】
鹿児島県鹿児島市柳町5-6

 1615(元和元)年に熊本の人吉から鹿児島に移住し、今日まで約400年も続く歴史と由緒ある相良家。1730(享保15)年に 相良仲右衛門が酒屋を開業しました。おそらく薩摩で最古の蔵元ではないでしょうか。藩政時代には島津家にも酒を納入したと伝えられています。
 酒銘の由来は、江戸・薩摩藩時代の戯作文学者・毛利正直が著した「大石兵六夢物語」の主人公「兵六」から命名。型破りな武士「兵六」が、妖怪(人々を化かす悪い狐)をひとりで退治に出かけるという冒険物語です。当時、「島津の殿様の名前は知らないけれど、大石兵六は知っている」と言われるほど読まれた、人気の滑稽本だったそうです。鹿児島市・セイカ食品が製造、販売する「兵六餅」という飴菓子も鹿児島名物として有名ですよね。
 蔵は鹿児島市の中心部・鹿児島駅に程近い国道10号線沿いにあります。その昔、鹿児島市内には多くの造り酒屋が存在しましたが、意外なことに現在は2軒が残っているだけとなりました。家内経営として製造から瓶詰めまで行っているのは、唯一、この蔵元のみです。
 現当主は九代目に当たる相良栄二さん。名水百選の薩摩下田七窪の天然湧水を仕込み水に使い、原材料には安心・安全な国産米と厳選した鹿児島県産の芋のみを使用。仕込み水、原材料の米と芋の他に、濾過にもこだわりを持ち、時間をじっくりと掛けて濾過をしています。このことによって、濃厚な味わいを持つ芋焼酎に仕上がります。
 生産量は決して多くありませんが、仕込みから蒸留、瓶詰めまで人手を掛けて丹念に作り上げ、昔ながらの香りと旨味を最大限に引き出しています。相良酒造ならではの独特の旨い芋焼酎を造り続ける、伝統と歴史のある蔵元です。
 妖怪にひとりで立ち向かった「兵六」の心意気を今に引き継ぎ、造り酒屋の伝統と自負と自信で世に送られる芋焼酎。農家、蔵元の想いがびっしり込められた、純粋で、どこか懐かしく、何故かホッとする『相良の芋味』を、心ゆくまでご満喫くださいませ。

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