【燃島】 鹿児島県・萬世酒造

       

地に根ざし、これからもずっと・・・【燃島】
鹿児島県南さつま市加世田高橋1940-25
http://www.bansei-shuzo.co.jp/

 薩摩半島の南西部に位置する加世田市の万世(ばんせい)という東シナ海に面した地域に蔵はあります。2006(平成18)年に蔵を新設。蔵の近くには毎年5~7月に50頭近くのウミガメが産卵に訪れる、日本三大砂丘のひとつに数えられる吹上浜があり、自然豊かで明るい日差しと温暖な気候の地です。この地は、芋焼酎の原料芋として最も使われる品種『黄金千貫』の生産量・日本一の地域でもあります。そんな地で造られる萬世酒造の焼酎は、「うぶすなの本格焼酎」として親しまれています。「うぶすな」とは故郷のこと。かつて、この地の祖先達は出産の時に産屋を造ったそうです。そしてその床には清浄な砂がまかれたといいます。この砂は「うぶすな」と呼ばれ、やがて「うぶすな」という言葉は産まれた所、すなわち故郷を意味するようになりました。世代を越えて愛飲される萬世酒造の焼酎は、まさしく『地の酒・故郷の酒』そのものです。
 1899(明治32)年の創業以来、一世紀以上の永きにわたって万世の地に根ざして焼酎造りを続けています。この地は水のふるさとでもあります。薩摩半島を横断する万之瀬川は南薩摩の大地をうるおしてくれます。 萬世酒造で3種類の水を使いこなしています。縄文の水を彷彿させる霧島市の「筒之口の水」、ミネラル分が極めて多い下甑島手打浜沖の深海から汲み上げる「こしき海洋深層水」、 そして蔵の建つ唐仁原の地下水である「唐仁の泉」。それぞれの水質や特性を活かし、永々と受け継がれてきた薩摩の伝統の製法を守り続けた焼酎造りが行われています。
 太陽の陽ざしを充分に受け、温暖な気候で育った南薩摩のふくよかで香りのいいさつまいもを原材料に、かめ壺で仕込みます。そして、今日ではあまり見掛けなくなった昔ながらの木樽で蒸留します。だからきっと、萬世酒造の芋焼酎は古き良き確かな味わいを感じさせてくれるのでしょうね。
 “うぶすなの地”で生まれ、まるで手のかかる赤ん坊、我が子を育てるかのように“うぶすなの地”で芋焼酎を造る萬世酒造。蔵元名の「萬世」は永遠という意味を持ちます。きっとこれからも永遠に旨い芋焼酎を造り続けていくのでしょう。

 

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